自分に向き合う決心をする
客観的に、何が、進みを妨げているのか、自分のことを考えようとする時、まず氷山を連想することが、頭の中を整理して考えることの助けになります。
まず、氷山というものですが、氷山は見える部分がとても小さく、水面下の部分がほとんどを占めます。
「氷山の一角」という言葉をよく耳にしますよね。まんざら嘘ではなく、きちんと科学に基づいているのです。 氷の密度は海水の10分の9であるため、氷山の約90%が水面下に隠れているのは事実です。
このことが自問自答となんの関係があるかというと、顕在意識から潜在意識へと、どのように認識されているのかをこの順番で考えることで、容易に理解できるのです。
氷山の見える部分(顕在意識)から質問の種類を限定していきます。
1.環境
2.行動、振る舞い、態度
水面下(潜在意識)になって
3.可能性
4.価値観
5.思い込み
6.人格
7.使命
という順序になります。
氷山のステップに従って答える
この作業は、1人でする方が効果はあります。ただ、どうしても自分ではわからない時は周りの人に、どう見えるか、聞いてみましょう。
1.環境
具体的には、どこで、いつ、に焦点が当たります。
やりたいことがあるのに、前に進めない場合、
仮に、「提案したい企画があるのに、なぜか提案できないでいる」といった状況だとしましょう。
どこでそういった状態になっているのか?
いつ、いつからその状態になっているのか?
継続している期間が長いのか、短いのか、断片的なのか?といった具合です。
例えば、あなたの前に進めない状況は、会社の自分の部署で、今年の春から続いている。
と言うようになります。
このように質問を具体的にすることによって、漠然と考えていた状態が具体的に見えるようになるでしょう。
2.行動、振る舞い、態度
次は、提案したい企画が提案できない状況の時、
どんな行動をとっているのでしょう?
ー1人で悶々と考えている
ーあまり、頻繁には考えていない
ー友人やごく親しい人に話をしているが、解決策は見つからない
また、そんな時振る舞いや態度はどうでしょう
ーイライラして周りに当たる
ー誰かの所為にしている
ー落ち込んで人とも接触しない
ー平気そうに振る舞うが、焦っている
例えばですが、会社の自分の部署で、春から続いている場合、すでに6ヶ月以上が経過しており、会社の人たちには相談できず、悶々としている。そして、家族の前では、そういったことを見せず、心の奥底では焦りを感じている
となります。
解決策
ここであげるのは、ほんの一例ですが、このように客観的に私たちの意識の深さの順に、まずは客観的に状況を見つめ直すことです。といっても、見つめ直したからといって、そこですぐに解決策が浮かんでくるとは限りません。
そこで、次には、この状態であなたにできることを見つけていきます。
会社や、部署は、簡単に変えられる事柄ではありません。
では、いったい何を変えることができるのでしょう。
見直すポイントは、この時点で、誰にも相談していないこと。一人で問題を抱え込んでしまっている状態です。そして、家族がその助けになっていない点も見直すことが必要なポイントになります。
どうして、唯一心を許せるはずの家族に、解決策には到達できないかも知れませんが、打ち明けることができないのでしょう?
「打ち明けても、無視される、関心を示してもらえないことはわかっている」
「打ち明けたら、夫として、父として母として、恥ずかしい、面目ない」など、さまざまです。
そして、もし、どうしても家族に相談できない場合、他人に頼ることは恥ずかしいことではありません。カウンセリングなど、相談できるプロがいることも考えに入れることができます。
第3者は、(友人、同僚以外)しがらみがない分、悩みを打ち明けやすいでしょう。
この例の場合、この段階では、問題を誰かと一緒に考える機会を持つことが大切です。
水面の上の問題で解決できなければ、少しずつ、水面下の意識へと掘り下げることになります。
そこには、家族や他人に頼ることができない理由や、その仕事そのものと自分の関係など
深く考えることが可能になっていきます。
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