音楽と1日の身体のリズム

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身体には1日のリズムの流れがある

私たちには、生体リズムと呼ばれる、身体のリズムを整えるための体内時計が備わっています。
生体リズムは、心拍や呼吸、睡眠のリズムを整えたりします。そのリズムは様々で、1分単位で刻まれるものから1年単位で刻まれるものまであります。

人間に元々備わっている体内時計は、地球上で規則的に繰り返されている、1日24時間の周期とは若干のずれがあるそうなのです。私たちの体内リズムは現実には24時間ではありません。人間の体内時計は、24時間を若干超え、25時間前後を1日の周期としている事が分かっています。

なのに、24時間で日常生活を送ることができている私たちは、実は外的な要因で、調整しているのです。その具体的な要因は次のようなものです。

身体のリズムを整えるのに必要な要因

その具体的な要因とは、

  • 太陽の光
  • 時刻のわかるもの
  • 食事
  • 運動
  • 規則的な生活のルーティン

これらのものによって、私たちは生活の24時間のリズムを掴んで調整することが可能になります。

いずれも、私たちの身近にある当たり前のものはすべて同調因子となり得ます。

規則的な生活や周りの環境は人が24時間のリズムをつかむためにとても役に立っているものなのです。

音楽と身体のすごいコンセプト=インド音楽のラガ

ここで、突然の展開ですが、インド音楽のラガ(ラーガとも言われます)のお話を少しさせてください。職業柄、いろいろな国の音楽または音に触れたり、聞いたりする機会が多いのか、ある時、こんな概念に基づいている音楽もあるんだ、ととても驚きました。

インドというと、もちろんカレー、カースト制度、ヨガ、現在はアーユルヴェーダ的な生活など、思いつきますよね。これだけでも、なんだかとても面白い国です。

インド音楽は日本には馴染みがなくて、ここヨーロッパでも普及しているわけではありません。

インドは私の中では、ちょうど東洋と西洋の間、地理的にも文化的にも両方の要素を含んだ歴史的にもとても古い、とても想像力をかき立てらる魅力的な国だ、と位置付けられています。

そのすごいコンセプトというのは、インドで古典音楽が演奏されるときに用いられるラガと呼ばれるものです。それは、

インドの古典音楽理論に裏付けられる旋法(せんぽう、英語:musical mode、モードとは、旋律の背後に働く音の力学である。 一般に旋法は音階を用いて記述されるので、音階と混同されがちであるが、音階が単に音を音高により昇順あるいは降順にならべたものであるのに対し、旋法は主音あるいは中心音、終止音、音域などの規定を含む。

ウィキペディア

何やら難しくてと思われますが、要はドレミファソラシド、という音階とは少し違って、区別されるもので、何か音の並びに特徴付けられるような、音の色合いに性格を持っている、オリジナリティーがあるもの、と理解するだけでもいいと思います。

そして、その理論と同時に、自然や宇宙のエネルギーを反映するものとされています。

私はそこがとてもの好きです!

簡単にいうと、私たち人間の、本来にリズム(身体と精神)と同調しているということなのです。

実際には、1日24時間を10区分に分け、それぞれのラガを用いて演奏されます。この十種類のラガにそれぞれの旋法があり、感情も対応している。地球と一緒に生きている感じがして、ワクワクします。

現代社会生活のリズムの狂いからくる不調、どうしたらいいの

現代社会生活のリズムは、本来の私たちのリズムを失いつつあることが多くの不調や病気を生み出しています。

その原因として考えられることは、上記した生体リズムの乱れからくるものです。

朝は太陽の光と共に目覚め、身体にあった朝食を取り、運動のために歩き、夜はゆっくり落ち着いた時間を過ごす。

そして、その乱れの修正に、自分が深く安心感を得る音楽を聞くことで、自分本来のリズムを取り戻すことが、毎日の生活のストレスを軽減することにつながります。

”わかってるんだけどね〜” と当たり前に思えることを実行することが難しい、と思うことが”何か、おかしい”と気づくきっかけです。

1日の身体のリズムに、耳を傾けてみてください。

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