インナーボディーは、考えるものではありません。自分の身体の全細胞をただ感じることに意識を集中させる事だけです。
慣れないうちは目を閉じたほうが感覚がつかみやすでしょう。私は、感覚がある今でも、目を瞑っています。視覚をカットすることで、余計な情報による集中力の低下を防ぐ事ができるからです。また光に敏感な方は、特に目を閉じることをお勧めします。
インナーボディーにつながると良い点
それはなんといっても、「いま」にいかりを下ろすことができることです。
周りでどんな事が起ころうとも、影響を受けにくくなります。
例えば、あなたはスーパーの会計の長い列の中にいたとします。待っている時間、前の人のクレジットカードがうまく対応せず、支払いができず、店の人達がその問題に取り掛かっています。あなたのイライラが高まっている時に、インナーボディーとつながることで、
「未来」、そう、
「あ〜こんなに時間がかかって、また家に帰る時間が遅くなる。夕飯の時間が遅くなって、子供の寝る時間が遅くなって、明日起きられなくなる」
などという、瞬時の未来思考に囚われてしまうことを避ける事ができます。
イライラすれば、血圧は上がり、心拍数は上がり、呼吸は浅くなるでしょう。
けれども、そこでインナーボディーにつながることで、思考の中に自分自信を埋没させたりすることはなくなります。心は静まり、適切な対応や、心ある声がけをして、周りを助けることも可能になるのです。
もう一つは老化のペースが遅くなることです。
思考に囚われた「身体の不在」の状態から、「身体に居る」状態になります。「過去」や「未来」に想いを馳せないのですから、心にも、細胞にも、それらにまつわる重い感情がたまりません。なので、肉体の老化のペースはゆっくり進むことになるのです。
インナーボディーにつながるエクセサイズ
心身ともにリラックスしている、就寝前か朝起きぬけ時、寝床の中で行うのがいいでしょう。まず、仰向けにになり、手、足、腕、肩、お腹、胸、頭、足、という感じで、具体的に身体の部分に意識を集中させます。
思考がぐるぐる頭の中を駆け巡っても、すぐに身体に意識を集中させてください。意識を集中させる事が難しいと感じたら、それぞれの臓器へ、話しかけてみましょう。
例えば、胸に手を当てながら、呼吸を意識します。息の通る鼻の穴や気管を感じてみます。鼻の通りは左右どう違うか、喉の通りはいいかなど、具体的であればあるほど、すぐにインナーボディーにつながる事ができます。
そして、「今日も綺麗な空気をたくさん吸えたね」というように、まるで子供に話しかけるように、話をしてみます。「今日は食べすぎてごめんね、明日はあんまり負担をかけない食事にするね」という感じです。あなたは、あなたの身体に限りなく愛を持って話しかけてください。
少し前まで、不安だった気持ちもどこかに消えているでしょう。
毎日、どこでもできるこのエクセサイズは、あなたがお箸を上手に使って食べられるように、誰でも習得する事ができます。
幸運にも、不安を考えながらインナーボディーにつながることは不可能なのです。
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