同調圧力でストレスが蓄積されていませんか?

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新型コロナウイルスの流行で、日本では同調圧力が強まったと言われています。

2022年の夏、日本滞在中「自粛」や「マスクの着用」の暗黙の強要があるように感じました。ヨーロッパにおいては春の時点で、すでにコロナは終息宣言され、多勢の人々はマスクの着用を止め、自粛も無くなりました。一方、日本政府のマスク、屋外着用義務が解除された今でも多くの人は着用し続けています。

「アレルギー症状で困っているから、マスクを取りたいのになぜか取ることができない」

「ワクチンは自分には必要を感じないから打ちたくないのに、打つことを強要される」

また、コロナに関することではなくても、

「行きたくない食事を断れない」

「違った意見を言えない」

など日常繰り返されることで、プレッシャーが蓄積されていきます。

そこで同調を圧力と感じないことで、プレッシャーからくるストレスを軽減する簡単な対処法があります。

同調と同調圧力

ここで、まず最初に同調の意味を確認してみましょう。

”同調”とは

人に合わせる。他人の意見に賛同する、態度に賛成する。

とあります。

またもう一つの興味深い意味として、特定の周波数に共振するように固有振動数を合わせること。

ともあります。

次に、”同調圧力”という言葉の意味ですが、

いわゆる仲間からのプレッシャーを意味します。少数意見を持つ人がいるとき、暗黙のうちに多数意見に合わせるように圧力をかけるというものです。その影には、従わなければ、非難、批判など、なんらかの制裁を(人前で)受けるのではないかという、少数意見を持つ人の不安感が潜んでいます。

このブログ、Soundsart では、同調の2つ目の意味、波動の共振という観点がとても大事なキーになっていることを話していきます。

メトロノームの同期

楽器を弾いたことのある人は、メトロノームをご存知かと思います。安定したテンポで楽曲を弾く練習に用いる機械です。

メトロノームの同期現象を見たことがありますか?バラバラだったリズムが次第に揃い始め、同じリズムになっていくというものです。

下記のリンクから動画をご覧いただけます。

また、カエルの鳴き声や、蛍の発光の同期現象としても知られ、自然界にも見られる現象です。

では、人間に同期現象は見られるのでしょうか?

お母さんが子供をお昼寝をさせようと寄り添っているうちに一緒に眠ってしまった、とかセミナーで多勢の人と一緒に呼吸の練習をしていたら、心が落ち着いたなど経験があると思います。

ストレス軽減と同調するものの関係

不安からくるスパイラルから抜け出せない時、どうすれば良いのでしょう。多数意見に自分を同調させてしまうのではなく、負のスパイラルから距離を置くことを意識し、同じ考えを持つ人に同調するようにすることで、自分を、そのプレッシャーから守ることができるのです。

では、負のスパイラルから距離を置く方法とは何なのでしょうか。

それは、よく言われている

「自分に自信を持って」とか

「自己肯定感を高める」と言った思考的アプローチではなく、

まず、現実である身体負のスパイラルと反対のシグナルを送るということです。そして、そのシグナルに同調すること行為を行うということです。

深い呼吸とパニック

ヨーガの教えによれば、「息は外へ向かってのプラーナ(生命力)の出現であり、それによって、心と身体の間に橋がかけられる。深い呼吸は単に、肺に取り入れる酸素の量を調整するだけではなく、生命力、ひいては、私たちの感情的、精神的な状態に影響を与える」とされています。

音楽学生がステージでピアノの演奏をするとき、ほとんどの生徒の呼吸は浅い状態です。それは、曲を忘れたらどうしようという不安、(クラシックピアノの場合、ほとんどのパーフォーマンスは楽譜を見ないで弾くものである)また、人からの批評に対する不安などの内面的なストレスによるものがほとんどです。

浅い呼吸で心拍数と血圧が上がると、普段弾いている曲のテンポは10%以上、速くなり、普段と違うことにパニックになり、コントロールを失います。さらに、そのことにまたストレスを感じる、という悪循環で、動悸、手のひらの発汗、顎の強張りで歯をくいしばり、ますます頭の中は音楽から離れてしまい、普段の力が存分に発揮できないで終わってしまうケースが多いのは残念なことです。

深呼吸の重要性と習得

浅い呼吸では、胸腔と腹腔を分ける筋肉の束である横隔膜が十分に下方向に動かないので、肺が腹部へ向かって完全に拡張しません。

その結果、細胞に酸素を運ぶ細かい血管で満ちた肺の下部が、ほとんど酸素を受け取れなくなります。不十分な酸素の取り入れを補おうとして、心拍数と血圧が上昇し、心臓血管系が過剰に働きます。浅い呼吸は、外的な危険や、内面の不安に直面しているときのストレス反応です。身体が常に「闘争・逃走」状態になっている証拠でもあります。

その「闘争・逃走」状態の悪循環を断ち切る鍵は深呼吸です。浅い胸式呼吸から、深い腹式呼吸に変えた途端に、危機が過ぎたというシグナルが身体に送られます。闘争・逃走反応全てを支配する交感神経系は、それに伴うストレスホルモンとともに鎮静します。ホルモン、免疫、筋肉など、ストレスの全ての身体的発現は正常化するのです。

同調圧力の場面に出会った時、自分を責めたり、人を責めたりする前に、すぐにできることがあります。それは正のスパイラルのシグナルを身体に送る呼吸を意識するということです。

パニックから自分に立ち返ることができたら、その場面をどのように切り抜けることができるのか、と冷静に判断できるようになるでしょう。深い呼吸であなた自身とつながることで、同調圧力によるストレスを防御することが可能になるのです。

最後に、浅い呼吸を深い呼吸に変えるための簡単な練習法を1つご紹介します。

この方法を、プレゼンの直前や、緊張を要する人と会う時、面倒な人に電話をするとき、ステージに上げる前など、数分でできるので是非実践してください。

交互鼻孔呼吸ワーク

背もたれが垂直な椅子に座るか、床にあぐらをかきます。(必要であれば、瞑想用のクッションや、ヨガブロックを使用してください)

右手を鼻の近くに持っていき、息を大きく吐きます。

右手の親指で、右の鼻孔を塞ぎ、左の鼻腔から息を吸います。左の鼻孔から息を吐き、次に、人差し指で左の鼻孔を塞ぎます。今度は右の鼻腔から息を吸って吐き、左右を交換して、親指で右の鼻孔を塞ぎます。

このパターンを1、2分続けてください。息を吸うのも、吐くのも、できるだけ静かに、リズミカルに。片方、あるいは、両方の鼻が詰まっていてもがっかりしないでください。冬などは特に、よくあることです。息を吐く時間を、吸う時間の2倍かかるように長くしてください。息を吸うときに頭の中で3つ数え、吐く息が6つ数える間続くかどうか、検討をつけましょう。

この練習は、交感神経を落ち着かせるのに、特に効果的です。

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