コロナの後遺症に苦しむ
昨年の今頃、ベットの中で3週間過ごしていました。コロナは相変わらず猛威を奮っていた頃で、たまたま家に来た職人さんから感染したようでした。彼は、私のマスク着用の要求に、答えてくれませんでした。嫌な予感がしたことを覚えています。
経験のない壮絶な疲労感。全身が鉛のようでトイレに行くのにも息が切れ、すぐにベットに横になる状態でした。熱はほとんどなく、咳も鼻水も出なかったため、発見が遅くなってしまったのです。
感染が判明して、肺炎を併発。治療のため、抗生物資を服用。肺に酸素が半分くらいしか入らないように感じた時、このまま肺に酸素が入らなかったら死ぬのかと、この時ばかりは真面目に考えてしまいました。
心は灰色で、私はコンクリートで覆われていたような深い谷間にいました。どこにも出口がありません。私はイメージがたくましいので、すぐさまこんな情景が浮かんできていたのです。
コロナというより、併発した肺炎の恐怖に脅かされていたように思います。
肺の病気からのメッセージ
精神的な見方;
肺は、生きる欲求、よく生きる能力、ウェルビーイング、つまり生命力と直接関係のある器官です。
酸素がなければ生きていけない私たち。肺にトラブルがあるということは、生きることに苦しんでいるということ。つまり、苦悩、悲しみを感じているということなのです。自分が死ぬことへの恐怖、他人が死ぬことへの恐怖、自分が苦しむことへの恐れ、また、他人が苦しむことの恐れがあると、肺の機能が低下します。呼吸は独立、自立、自由の象徴です。
”自分を愛して!”/リズ・ブルボー
メッセージはこうです。
生きる意欲を育むことが大切です。時間をかけて、人生の良い面や幸福の可能性を発見します。幸福を作り出すことができるのは自分自身だけです。社会生活の面においても、人との交流を取り戻さなくてはいけません。毎日、良い呼吸を実践しましょう。新しい息をあなた自身に取り入れるのです。そうすれば感情からも精神面からも生命力を取り込むことが可能になります。
私は思わず窓を開けました。12月の冷たい空気が部屋に入ってくると、私の肺は、新鮮な空気でいっぱいになり、安堵感を覚えたのを記憶しています。
家系的な病気
ベットのな中で様々な思いがぐるぐるしました。
生まれて初めてする呼吸は、母親の体内よりへその緒を切って、外に出た時です。自分で呼吸する、という自立です。私は母親との関係にハタと思い当たったのです。
母は、彼女が12歳の時父親、すなわち私の祖父と死別しています。それ以降、肋膜炎を患い、間質性肺炎も患っています。そして、その死別した祖父は、結核で亡くなっています。全て呼吸、肺に関係している病気でした。
母にとっての祖父は、英雄のようであり、恩師のようであり、恋人のようだったようです。彼女の父親に対する絶大なる信頼と愛情は、語っているときの表情でわかりました。その父親を失った悲しみは想像を絶するものがあったはずです。
戦争という非常時では、悲劇を黙って飲み込むことしかできなかった状況。
私は、そこに世代を超えた悲しみが存在しているように感じました。
そして、そのことは、その悲しみを浄化して、乗り越えるために死なずに、
「もう一度生きるように」と、直感でメッセージを受け取った気がしたのです。
肺を鍛えて自己免疫を上げる日常
回復には1ヶ月を要しました。ちょっとした坂道でも、休まなくては登り切れない自分に焦りを感じた私は、心肺を強化するには何をすれば良いのかを調べ始めました。
そして、辿り着いた事柄8つです。
- 1.深呼吸
- 2.呼吸コントロール
- 3.歩くこと(坂道を避けない)
- 4.自然の中をゆっくりと、深い呼吸をしながら歩く
- 5.瞑想
- 6.十分な睡眠
- 7.乾布摩擦
- 8.ジムに通って筋力をつけるエクセサイズをする
毎日のタイムスケジュールに4.と8.番を除く全ては、組み込むことが簡単にできるのです。
ピアノの練習で得た、毎日少しずつ精神は役に立ちました。今では、ほんの少しですが、上手になっていることが実感できます。何よりも坂道をほどよいペースで、登り切ることができるのです。
そして、不思議なことに、悲しみの感情が多かった日常が、次第に楽しむことが上手になってきています。自分を責めないことが上手になってきています。
家族の中で、同じような病気の傾向がある時は、ご祖先や、ご両親のヒストリーを探してみましょう。そこには大きなヒントが隠れていることが多そうです。
コメント