トラウマから脱出する方法

ノウハウ

トラウマとは

トラウマとは、ギリシャ語で「傷」を意味する言葉で、「心の傷」のことです。自分が対処できる範囲を超えた出来事を経験したり、見たりしたときに、その体験がトラウマ体験になるそうです。

トラウマには3つの側面があります。

  • 死ぬ恐怖、大けが、身体の統合性の危機
  • 見る、体験する
  • 恐怖、無力感を覚える

実生活上では、不眠、気分の落ち込み、感情がなくなってしまうように感じる、いつも緊張している、世の中が信じられなくなる、人間不信、などいろいろなものがあり、心理学用語として、「心的外傷」「精神的外傷」と言われます。

私のトラウマ

私の体験は10〜11歳の頃、両親との間に起こった出来事でした。その日、その時から、悲しみとあまりのショックで、自分の外側に殻を作り、その中に入り込んだという意識の記憶がありました。どんよりとした音に包まれ、自分の内側に響く「なぜ」を繰り返していました。

その殻は長い年月存在し、意識の変化とともに、今になっては、私の魂の成長を促したのだ、と言うことができます、が、その殻の中にいる時は、何か常に重たい感情が心のどこかに存在し続けたのです。

感情の移り変わり

最初は、何かラジオの周波数が合っていないような音に包まれ、気持ちのなかに、楽しい〜と思える瞬間が事件の前に比べ、皆無になったことを覚えています。

年を重ねていくごとに、そういった負の感情を周りには悟られたくない、楽しい人だ、と思って欲しくてコントロールされた言葉が口から出るようになります。本音を話せない自分が嫌になったりもしますが、その仮面に無意識のうちに守られていることを感じます。これ以上傷つきたくない自分がいるのです。

トラウマと気づくまで

トラウマに気づくきっかけは、離婚だったように思います。それまで一生懸命、コントロールと意識しないまでも自分にたくさんの「ねばならない」を課して頑張ってきたことに、限界を感じるようになっていました。当時、結婚相手とのたくさんの話し合いを経ても、相互を理解する努力まで到達しなかったこと、そして愛情、という生きる原動力となる問題が、自分の内側からもう一度見直すことを私に突きつけてきたのです。

愛し、愛されたい、といった欲求は、いったいどこからきているのか?と考えるた時、おのずと見えて来るのは、両親との関係でした。

気づいてからのステップ

ステップ1:これが勇気のいる第一歩です。自己啓発セミナーで自分と向き合うことでした。ベルギーのこのセミナーは、講師と受講生という一方通行的なカリキュラムではなく、そこに参加している受講生とお互いに話をする機会がたくさんありました。同じ人とばかり話さないような配慮もあり、全く知らない人と、自分の悩みや気持ちをシェアすることで、自分だけが苦しんでいるのではないことを知ることができたのです。気持ちが楽になりました。

私は、ラッキーでした。あえて、親しい友達とはシェアしなかったのです。誰とシェアするのかがとても大事です。

ステップ2:問題がはっきりしてきますが、まだ思考が勝っており、感情は重いままでした。私はそこで、エネルギーヒーリングのセミナーを受講しました。色々なテクニックがありますが、中でも意識を3D化するツールで、私は初めて人前で15分号泣したのです。一般的な自己啓発セミナーは、どのように物事を捉えたらいいのか、ということを中心に、思考で解決策を導こうとするものが多いように思います。思考は身体の深いところまで染み付いている感情を、簡単に拭い去ることはできないのです。

なかなか手放せなくて、長く溜め込んでいた、表に出せなかった悲しみでした。

ステップ3:さらにそのエネルギーヒーリングで、言葉を使わないツールで感情を表に出します。私はそれまで、自分は怒らない人間だと思っていました。けれどもある授業で、怒りが、それもすごい怒りが湧き上がってきたのです。驚愕でした。自分にはこんなに強い感情があるのだと知りました。

ステップ4:そして、そのことを自分に受け入れるステップです。感情を素直に表現し、人に迷惑をかけない程度に聞いてもらう、ということを自分に許可していきました。

殻から出ることは勇気がいることです。また同じ思いに遭遇したら、どうしよう、と思うかもしれませんが、自分を許し、どんな自分でも愛することができていれば大丈夫なのです。受け入れてくれる場所は必ずあると、私は思います。

解決の方法

上記のステップは、個人的なものです。全ての人の顔が違うようにトラウマとなることが人によって、全く異なります。それもそのはず、その人の魂の課題となっているからです。

ただ、何よりも大切だと、経験を通して言えるのは、必ず話が通じる人、理解してくれる人がこの世の中のどこかには存在している、ということです。

そして、それは、自分でそのことを受け入れ、信じることに到達した時、現実となって何かが変わり始めるのです。

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