価値観の違い

ノウハウ

問題を解決したいときの行程を氷山を例にしたブログ投稿は、「15.発言したい時、喉に何か詰まった感がありませんか?」でお話ししました。よかったら、見てみてください。

今日は水面下の価値観についてちょっと考えてみることにします。

あなたは全く価値観の違う相手と暮らす時、ぶつからずに自分の価値観も尊重するのに、どんな方法があると考えますか?

ここで、氷山を復習してみましょう。価値観は、水面下ですが、水面にかなり近いところと言えます。

問題解決の順序(下に降りていくほど、自分では意識していないことが多い)

1.環境

2.行動、振る舞い、態度

水面下(潜在意識)になって

3.可能性

4.価値観

5.思い込み

6.人格

7.使命

私は、本当に一番身近にいた母親と、いろいろな面で価値観が180度違っていました。

ここでは親子、という関係性なので、これが仕事上での人間関係であったり、恋人、夫婦という場合はまた意味合いが変わってくると思います。なぜなら、親子関係は、だからと言ってそこで縁を断ち切るということはできないからです。

さて、何を例にしてみましょう?

今でも母と全く意見が合わないことの一つに、健康管理のことがあります。

母の価値観からすると、病気は、かかったら医者の言う通り、薬で治すことが全てです。なので、母は少しでも不調があれば「お医者さんに行って来る」と出かけ、頂いてきた薬の種類も、効用も気にせず言われた通り服用する、という、なんとも素直な患者なのです。そして予防は一切しない。

一方私は、薬は最終的な手段、もちろん全否定する気は全くないのですが、それ以前に、病気にかからないように自分の身体をケアしたり、自己治癒力を信じて、できるだけ身体にケミカルな物質を入れる機会を減らすという考えの元に暮らしています。

なので小さい頃は、風邪をひくたびに、母と医者に行き、抗生物質を頻繁に摂取し、今から思えば腸内環境がその都度、乱されていたように思います。

今私は、ホメオパシーの医者を主治医としているので、抗生物質の正しい知識というものも学ぶことができました。

成人し、自分の家庭を持つようになり、もちろん、愛する家族に、薬の素晴らしさと同様、副作用も伝えるわけですが、そこで母とは価値観の衝突になりました。

良かれと思い、母親の身体を心配して話していることで喧嘩の状態になってしまうという、なんとも不甲斐な結果になってしまうのです。

母のような価値観を持っている人は多勢いると思います。また、私のような価値観で健康面を考えている人も少なからずいるのです。

価値観の違いはどちらが多数だから正しいのか、という議論で結果が出るものではないのです。

どこから価値観は生まれて来るのでしょう?

  • 1)親や家族といった身近な人、または先生、メンターなど自分が信頼できると思った人の価値観からの影響で出来上がる場合。
  • 2)自分自身が何度も同じ思いや、感情が繰り返される経験によって、少しずつ出来上がっていく場合。
  • 3)信念や有名人の座右の銘、または宗教など、外からの情報に、ある時、腑に落ちることで出来上がる場合。

違う価値観の背景を知ろうという努力

母の価値観は、戦時中、父親を亡くした原因は、当時、いい薬がなかったことだ、と思っていることから薬が絶対病気を治すという価値観を生み出しました。

この背景を知るまでには、かなりの歳月を要しましたし、その間、何度もお互いに譲れない意見を交換していました。

母は、歳とともに、さらに柔軟性を失っていきましたから、彼女に、こちらに歩み寄ってもらうことはほとんど不可能に思えたので、私が解決策を見つける努力をすることになります。

価値観は、それぞれの顔が違うようにみんな違って当たり前

このことを意識することがまず、最初です。

意見が食い違っても、外人には容易に受け入れる発言ができる、と耳にします。

確かに、私も外国に暮らす人間です。現地の人達も、日本人だから、と大目に見てくれることもありますし、私も相手は日本人じゃないんだから、自分の価値観を押し付けちゃいけないよね、と考えることができます。

関係が近ければ近いほど、価値観も近いと思いがちですが、同じ環境で育った兄弟でも、同じ教室で授業を受けた友人でも、価値観は全く異なるのです。

価値観が違ったら、どうすればいい?

  • 1.まずは、相手と自分の価値観は違うと言うことを出発点とすることです。
  • 2.もし可能であれば、その価値観が生まれる背景を理解する努力をしてみる。
  • 3.自分の価値観もしっかり、相手にコミュニケートしてみる。

私の場合は、身体を大切にしている食事を作りながら説明して、一緒にテーブルを共にしました。いつもとメニューが変わって、不満気にしていた時もありましたが、ある日、食事が終わった時、お腹に軽いわと言って喜んでくれて、そのメニューを自分の食事にも取り入れてくれたようでした。

その他のことは、変わりませんが、1つだけでも、お互いに歩み寄りをしたことで、以前のような緊張は無くなりました。ほんの一つの小さな歩み寄りでも、関係性は著しく変化していくものです。

コミュニケーションの取り方はいつでも学んで、実行できるものですね。

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