ハラスメントと言葉

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ここ近年で急に耳にするようになった言葉ですね。

ハラスメント(harassment)とは「いじめ」「嫌がらせ」と訳される言葉です。広義には「人権侵害」を意味し、性別や年齢、職業、宗教、社会的出自、人種、民族、国籍、身体的特徴、セクシュアリティなどの属性、あるいは広く人格に関する言動などによって、相手に不快感や不利益を与え、その尊厳を傷つけることを言います。近年、職場における「ハラスメント」が急増し、人事管理上、深刻な問題となっています。

日本の人事部

この言葉が聞かれ始めた頃は、主にセクハラ、と行ったケースのものが多く、「性的な嫌がらせ」が話題に出ることが多かったように思います。

現在では、セクシャル・ハラスメント(セクハラ)やパワー・ハラスメント(パワハラ)、モラル・ハラスメント(モラハラ)、マタニティ・ハラスメント(マタハラ)、スモーク・ハラスメント(スモハラ)など、さまざまなハラスメントが問題となっています

ハラスメントは身体的な嫌がらせだけではなく、言葉による嫌がらせが数多くあります。

ネガティヴな言葉

ネガティヴな言葉を繰り返し:

-命じる

-浴びせる

-問いつめる

強制的に何かを命じるケースは、相手のキャパを超えた要求だったり、一人だけ重労働を命じたり、人権無視する行動を命じたりするケースが多いようです。

また、人格を否定する言葉を浴びせる。その人そのものを否定する言葉を繰り返し言うことです。

不必要にプライバシーを問いつめるケース。

繰り返し言われることで追い詰められ、頭の中に根付いてしまい、一人でいる時もその状況から脱することができず、メンタルダメージに繋がってしまうことが起こりうるのです。

言葉はイメージと結びつきが強い

言葉はイメージと結びつくことが多いです。

思い出してみましょう。映画やドラマのあるシーンです。激しい言い争いの場面には、優しい相手を思いやる言葉やソフトな声は存在しません。

ですがこのような争いのシーンをミュート(無声)でみてみると目で見た暴力的なシーンは目に残りますが、音声がないと、インパクトはある割合で柔らぎ、恐れや、恐怖心は軽減されます。音はその時のイメージから受けた感情を増大させる役割を持っているのです。

では、実際に、人と人との間で交わされる、命じたり、浴びせたり、問い詰めるときの声の抑揚はどうでしょう?

語気

ネガティブな言葉に加え、語気が強く、まるで鋭い何かを投げつけるようなエネルギーの声で、嫌がらせをしているのではないでしょうか。

音楽用語で言ったら

フォルテ(強い)

アタックが鋭い(乱暴)

ピアノをフォルテで長い時間、ぶっ叩いている音と同じなのです。

こんなピアノの音を聞いて、心が落ち着くでしょうか?

もし、周りにそんな音が氾濫しているとしたら、毎日、毎分、何かを叩くような音を浴び続けていることから脱する意識をもたなくてはなりません。

近年では、法律面でのハラスメントに対する対応が進んでいます。ヨーロッパでも、職場での話し合いの場が持たれ、専門家やカウンセリングを通して状況を判断し、賠償金を支払うなど損害賠償請求も可能になっています。話をする勇気は何よりも大切です。周りの支えも大切になります。

もし、ハラスメントのターゲットになってしまったら早急に専門医や信頼のおける同僚、友人に相談するようにしましょう。すぐにできる方法は、強い語気の言葉から身を守る、その場を去ることなのです。

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