音は私たちの何に貢献するの?
メンタルヘルスとリラクセーションです。
アメリカの心臓専門医の医学博士ハーバート・ベンソンが作った言葉に「リラクセーション反応」という言葉があります。
「リラクセーション反応」とは闘争・逃走ストレス反応を打ち消す本来の能力のことを示す。
ハーバード大学の医学部の行動医学科長であり、心身医学研究所長でもあったベンソンは1960年代の後半に、瞑想法を実践している人たちを対象に先駆的な研究を行いました。
その結果は瞑想によって、(ただ静かに座って意識を集中させる)
- 代謝が低下
- 心拍が減速
- 呼吸数の減少
- 特有の脳波の表れ
をみることができたと発表しています。
瞑想はリラクセーションの反応を起こすいくつかの方法の1つにしか過ぎず、意識の集中や、深い呼吸を取り入れているヨーガ、気功、視覚イメージを使った方法、なども同じようなリラクセーション反応を起こすと言われています。
”音”もこのリストに加えることができる
脳波計を使った研究で、さまざまなタイプの音や音楽が脳波を遅くすることがすでに示されています。
そして忘れてはならない大切なことは、音や、音楽の選択です。その音楽を「楽しんだ」と感じることこそがリラクセーションの一つの鍵でもあるのです。
ミッチェル・ゲイナー(医学博士)は言っている
クラシック、ニューエイジ、ジャズ、ロック、どんなジャンルであれ、感情を落ち着かせたり高揚させたりする。音楽の効果に最も強く反応する人がいるだろう。私たちは一人一人元来、完璧なバイオフィードバックモニターを持っていて、それが、心臓血管系、免疫系、神経系に、そしてもちろん自分の心、魂にとって、最も有益な影響を与える音は何かを教えてくれるとわたしは考えている。
なぜ音で治るのか?/ミッチェル・ゲイナー
音は心の癒しに手っ取り早い、強力なツールです。それは、私たちの感情と深く結びつき、心と共鳴するからです。
朝、不調で授業に出かけるわたしが、第1限目にモーツアルトを生徒と勉強すると、わたしのエネルギーは活性化され、不調に感じていたものが綺麗に取り去られていることに感動を覚えます。また、ボサノヴァやジャズを聞くと、とてもリラックスした気分になり、黄昏時のような、ちょっとメランコリーなリラックス感を覚えるのです。
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